沖縄都市モノレールは那覇空港と首里を結ぶ目的で建設され、「ゆいレール」の愛称で呼ばれている。車両は2両編成(編成長28.7m)で、ATC/TD装置を装備している。
・電気方式:DC1500V
・車体:アルミニウム合金
・制御装置:VVVFインバータ制御
・主電動機:三相かご形誘導電動機 日立製100kW×6/2両編成
・ブレーキ装置:回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ
空油変換ディスクブレーキ
・台車:2軸ボギー台車
タイヤは4輪ゴムタイヤ
・車両メーカ:(株)日立製作所・川崎重工業(株)
(出所:「車両技術226号」)
時代背景
昭和20年、戦争の激化による沖縄戦で、沖縄県営鉄道の施設は空襲や地上戦によって破壊された。
それ以来、沖縄には鉄道が無かったが、沖縄が本土復帰を果たした1972年、沖縄振興開発計画を受けて、国や沖縄開発庁、沖縄県、那覇市などが中心となって軌道系交通の導入など具体的な検討を行い、最終的に跨座式モノレールを導入することで決定し、平成15年8月10日に沖縄県に58年ぶりに鉄道が復活した。
記事
21世紀にふさわしい、沖縄の持つ豊かな地域性と国際性を活かしたデザインで「優」、「涼」、「景」、「清」、「軽」の5つのキーワードを基に、シンプルとソフト、完結で明快なデザインで、車体の前面は曲線を配し滑らかに一円弧でつながる柔らかさを持った先頭形状、丸みを帯びたスカート、沖縄を象徴する色として、首里城の伝統的な本朱塗りの朱色を基調としたシンボルカラーを配し、黒のラインからグレーへと色彩を変化させグラデーションを施し、景観と伝統に調和した次世代のモノレールとして、平成15年度のグッドデザイン賞を受賞している。