上野公園内建設された日本最初のモノレール。C形の腕で車体をつり下げ、騒音の少ないゴムタイヤで走行する懸垂式のモノレール。
・電気方式:DC600V
・車体:ポリエステル樹脂(FRP外板)
・制御装置:間接式抵抗制御
・主電動機:直流直巻 東芝製30kW×2/1両
・ブレーキ装置:発電ブレーキ併用直通空気ブレーキ ばねブレーキ
・台車:2軸ボギー台車
タイヤは4輪ゴムタイヤ
・車両メーカ:日本車輌製造
(出所:「電気車の科学1958年3月号」)
日本の旅客車では珍しく、車体外板にポリエステル樹脂(FRP)を使用した。
時代背景
路面電車に代わる新しい交通機関を研究していた東京都はモノレールの導入を取り上げ、実験線の意味を含めて上野公園内に路線を建設した。日本におけるモノレールは大阪電気博覧会(昭和3年)、東京・豊島園(昭和26年)などで運転されていたが、正式な鉄道免許を受けたものとしては上野動物園が最初である。
記事
日本車輌が製造した初代H形は昭和41年12月に引退、その後同社の豊川製作所に里帰りして大切に保存されている。
また平成13年からは4代目の車両40形が使用されている。