路面電車技術の向上を目指し、PCCカーの技術を採り入れた。車輪にはゴムサンドイッチ形の弾性車輪を主電動機・制御装置はペダルを踏んで加速器(制御装置)を動作する間接制御方式を採用し、定員荷重時で5km/h/sという高加減速性能を実現した。また発電ブレーキのほか、ドラムブレーキ(電機子軸のブレーキドラムにばねで圧力をかけるブレーキ)とトラックブレーキ(非常停車のときレールに吸着する電磁石ブレーキ)を装備、ブレーキ装置はいずれも空気圧が不要な全電気ブレーキを採用していた。東京都電の看板電車として使用された。
・電気方式:DC600V
・車体:ボギー車(鋼製)
・制御装置:間接式抵抗制御
・主電動機:直流直巻電動機 55HP×4
・ブレーキ装置:発電ブレーキ併用ドラムブレーキ、電磁吸着ブレーキ(非常用)
・台車::ボルスタ台車 車体支持装置:金属ばね
・車両メーカ:ナニワ工機
(出所:「日本の電車物語」 電気車の科学1954.6号)