日本の路面電車ではじめてとなる直角カルダン駆動と弾性車輪を採用した3000形が大阪市電に就役している。「無音電車」と称された3000形は総勢50両に達し、大阪市電の主力形式に成長した。
・電気方式:DC600V
・車体:ボギー車(鋼製)
・制御装置:間接式抵抗制御
・主電動機:直流直巻電動機 55HP×4
・ブレーキ装置:発電ブレーキ併用直通空気ブレーキ
・台車:ボルスタ台車 車体支持装置:金属ばね
・車両メーカ:川崎車輌
(出所:「日本の電車物語」 電気車の科学1954.2号)
時代背景
1930年代のアメリカで軽量・高性能のPCC電車を実用化し、アメリカの各都市に普及していた。戦後にPCCカーの技術情報が伝えられ、近代的な路面電車導入の機運が高まり、和製PCCカーが各都市に誕生した。