2008

東京都交通局日暮里・舎人ライナー300形、330形

東京都交通局

記事番号NT19

●1985年7月運輸政策審議会の第7号答申を受けて東京都区部北東部の交通の利便性の向上及び沿線地域の活性化を目指して荒川区日暮里駅から足立区見沼代親水公園駅の路線で日暮里・舎人ライナー300形が導入された。この車両ベースシステムは、標準型新交通システムである。無人運転。

・電気方式:AC600V, 側方案内方式、三線剛体架線方式
・編成:5両固定編成(Mc1-M2-M3-M4-Mc5)、両先頭車に運転台有。
・車体:軽量ステンレス構造
・制御装置:CI装置(コンバータ・インバータ制御)(回生ブレーキ、応荷重付)(1台/車)
・主電動機:三相かご形誘導電動機(定格:110kW, 5台/編成)
・ブレーキ装置:回生ブレーキ併用電気指令式電磁直通ブレーキ
  (常用:7段、非常:1段、空油変換で油圧出力ディスクブレーキ、
   保安ブレーキ・駐車ブレーキ付)
・台車:前後軸4輪ステアリング方式、空気ばね支持、前後進切換機構有、
    タイヤは、4輪ゴムタイヤ
・ATS/ATC:ATC/TD車上装置(二重系)、ATO装置(二重系)
・車両メーカ:新潟トランシス(株)

●沿線地域の発展に伴って、年々利用者が増加しており、”東京都交通局経営計画2013"に基づき混雑緩和を図る目的で新形式車両330形が2015年10月に導入された。

300形から変更になった主な仕様を以下に示します。
・車体:アルミニウム合金製ダブルスキン構体
・制御装置:CI装置(コンバータ・インバータ制御)、回生ブレーキ付(3台/編成)
・車内:全席ロングシート、液晶型2画面案内表示装置、荷棚の設置、室内照明のLED化、
    ダクト式空調装置
・ブレーキ装置にオイルフリー・スクロール式電動空気圧縮機を搭載。
・台車:新開発の新ボギー台車を採用(案内輪に緩衝機構追加により、乗り心地向上及
    び旋回軸受の負担重量軽減)、前後進切替装置無し
・ドア:両開き2枚扉
・車両メーカ:三菱重工業(株)
    (出所:車両技術(鉄車工)、新潟鐵工所100年史、Wikipedia)

時代背景

1985年7月運輸政策審議会の第7答申、東京都交通局経営計画2013

  • 東京都交通局日暮里・舎人ライナー300形
    写真提供:車両技術(鉄車工)

  • 東京都交通局日暮里・舎人ライナー330形
    写真提供:車両技術(鉄車工)