1994

広島高速交通6000系、1000系(愛称:アストラムライン)

広島高速交通株式会社(第3セクター)

記事番号NT13

●広島市では、北西部地区(阿佐南区安川流域)の急激な人口増加に伴う交通問題に対処するために昭和61年に新交通システムの導入が決定された。その後、1994年10月に広島で第12回アジア競技大会が開催されるにあたって市の中心部紙屋町からアジア競技大会のメイン会場の広域公園まで総延長18.4kmで国内で営業中の新交通システムとしては最も長い路線及び一部地下区間があり、日本で地下鉄で案内軌条式鉄道では札幌地下鉄とここだけで1994年8月に開業した。この車両ベースシステムは、標準型新交通システムである。ワンマン運転。

・電気方式:DC750V、側方案内方式、第三軌条方式
・編成:6両固定編成(Mc1-M2-M3-M4-M5-Mc6)、両先頭車に運転台有。
・車体:鋼板溶接構造
・制御装置:高周波分巻チョッパ制御、回生ブレーキ付(1台/車)
・主電動機:自己通風形直流分巻電動機(定格:110kW, 250V, 電機子 490A、界磁50A、
      6台/編成で3台ずつ永久直列の2回路)
・ブレーキ装置:電空併用電気指令式電磁直通ブレーキ
  (常用:7段、非常:1段、空油変換で油圧出力ディスクブレーキ、
   保安ブレーキ・留置ブレーキ付)
・台車:前後軸4輪ステアリング方式、空気ばね支持、前後進切換機構有、
    タイヤは、4輪ゴムタイヤ
・ATS/ATC:ATC制御装置、高周波連続誘導式
・車両メーカ:(株)新潟鉄工所(現;新潟トランシス(株))

●1999年には、同路線で初となるVVVF車の1000系が1編成導入され、急行運行が行われた。

6000形から変更になった主な仕様を以下に示します。
・制御装置:VVVFインバータ装置、回生ブレーキ付
・主電動機:三相かご形半密封自己通風形誘導電動機(定格:90kW, 8台/編成)
・車両メーカ:三菱重工業(株)
         (出所:車両技術(鉄車工)、三菱重工(株))

時代背景

第12回アジア競技大会開催

  • 広島高速交通6000系(愛称:アストラムライン)
    写真提供:車両技術(鉄車工)

  • 広島高速交通1000系(愛称:アストラムライン)
    写真提供:三菱重工業(株)