1982

山万1000形(愛称;コアラ号)

日本で初めて民間企業経営の新交通である山万ユーカリが丘線

記事番号NT06

 不動産会社である「山万」が開発を行っているユーカリが丘ニュータウン内の交通の便を良くする目的で建設され、同社の鉄道事業部が直接運営している日本で初めての民間企業経営絵による中央案内軌条の4輪ゴムタイヤ方式電車(案内輪付)の新交通である。ワンマン運転。
これ以外に民間経営の新交通としては、西武鉄道山口線8500形がある。

・電気方式:DC750V, 中央案内方式
・編成:3両固定編成(Mc-T-Mc)
・車体:アルミニウム合金
・制御装置:電動カム軸接触器式抵抗制御(発電ブレーキ、応荷重付)
・主電動機:直流直巻補極付自己通風形(定格:150kW, 375V, 450A, 2台/編成)
・ブレーキ装置:発電ブレーキ併用電気指令式電磁直通ブレーキ
  (常用:7段、非常:1段、空油変換で油圧出力ディスクブレーキ、
   保安ブレーキ、ばね式駐車ブレーキ付)
・台車:独立懸架方式、空気ばね支持、アクスルステアリング方式、
    タイヤは空気入り走行タイヤ
・ATS/ATC:ATS(2周波車上速度照射方式)
・車両メーカ:日本車輌製造(株)
      (出所:車両技術(鉄車工)、驀進100年(日本車輌製造(株))

  • 山万1000形(愛称:コアラ号)
    写真提供:日車の車輌史 写真集―昭和30年から100周年まで