1981

神戸新交通8000形(愛称:ポートライナー)

日本の第3セクター初の新交通である神戸新交通株式会社(第3セクター)ポートアイランド線開業

記事番号NT04

 未来都市(神戸ポートアイランド)と市街地中心部を結ぶ交通機関として軌道の占有空間が少なく、低騒音、低振動、無公害で、環境にマッチした近代的外観を持ち、利用者に快適で安全な高いサービス、運用のしやすさ、運営費の低減できる自動運転の実現できる調和のとれた両側案内軌条の4輪ゴムタイヤ方式電車(案内輪付)の新交通を採用した。
 運転士を必要としない世界初の無人運転システム(開業当初は添乗員が乗務)であり、全駅に、日本で初めてのフルスクリーンタイプのホームドアの設置や、最小曲線半径 30m、56パーミルの急勾配など、新交通の性能を最大限発揮した車両8000形が導入された。無人運転。

・電気方式:三相交流剛体三線第三軌条式(AC600V)
・編成:6両固定編成(Tc-M-M-M-M-Tc、両先頭車には運転台設置)
・車体:アルミニウム合金(ドア開口幅1,400mmの両開き方式)
・制御装置:可逆式サイリスタレオナード方式(4組/編成、応荷重付)
・主電動機:直流複巻補極付自己通風形(定格:90kW, 325V, 310A、2台永久直列)
・ブレーキ装置:回生ブレーキ併用電気指令式電磁直通ブレーキ
  (常用:7段、非常:1段、空油変換で油圧出力によるディスクブレーキ、
   保安ブレーキ・駐車ブレーキ付)
・台車:独立懸架方式(空気ばね支持)、4軸ステアリング方式、
    駆動装置:ハイポイドギア使用1段減速で差動装置内蔵
    タイヤは、4輪ゴムタイヤ(案内輪付)
・ATS/ATC:3重系構成の連続周波数演算方式のATC装置(1台/編成)、
      マイコン制御による2重系構成のATO装置(1台/編成)
・車両メーカ:川崎重工業(株)
  (出所:車両技術(鉄車工)、未来へつづく100年の軌跡(川崎重工業(株))

時代背景

神戸ポートアイランドでポートピア81が開催

  • 神戸新交通8000形(愛称:ポートライナー)
    写真提供:神戸新交通(株)