積雪寒冷地である札幌市ではモータリゼーションの進行で冬季の交通渋滞が深刻化していたことに加え、冬季オリンピックの開催が決定し、選手や観客の輸送にも対応可能な大量輸送交通機関の建設気運が高まったことが計画の端緒となった。1965年から札苗実験場でゴムタイヤ方式の試験車を使った各種試験に着手し、1967年に札幌市議会で建設が可決された。
この車両は、日本の地下鉄で初めてゴムタイヤ方式を採用し、走行路面中央にある1本のレールを案内軌条(札幌方式)や2車体連接等、斬新な車両であった。
札幌冬季オリンピックの1ヶ月半前に札幌市北区の北二十四条駅から同市南区の真駒内駅までが開業。その後昭和53年3月に現在の麻生駅までの延長開業をした。
・電気方式:DC750V,走行路面中央にある1本のレールを案内軌条式(札幌方式)、
第三軌条方式
・編成:開業当初は1000形2両編成、2000形4両編成
その後、1000形を連結して4両編成、2000形6両編成、2000形8両編成
・車体:アルミニウム合金、2車体連接
・制御装置:抵抗制御方式、発電ブレーキ付
・主電動機:直流直巻補極付自己通風型電動機(定格:90kW)
・ブレーキ装置:発電ブレーキ併用電気指令式電磁直通ブレーキ
(常用:7段、非常:1段、空油変換で油圧出力によるディスクブレーキ、
緊急ブレーキ)
・台車:先端台車、駆動台車、連接台車、タイヤは、空気入りゴムタイヤ
・ATS/ATC:ATC装置(高周波振幅変調連続誘導式)(車内信号機付)
・車両メーカ:川崎重工業(株)
(出所:未来へつづく100年の軌跡(川崎重工業(株)、Wikipedia)
時代背景
札幌冬季オリンピック開催