1919

国鉄の全車両のブレーキ方式の方針を決定 PF形自動空気ブレーキ装置

国鉄ブレーキ方式の方針(PF形ブレーキ装置)

記事番号PC90B

鉄道院が国鉄の全車両に空気ブレーキ採用方針を決定し、客車のブレーキは、ウェスティングハウス式PM形ブレーキ装置を一部改造したPF形(P三動弁使用)が採用された。(JREA 1981年 VOL.24 No.11)

時代背景

第1次大戦(1914〜1918)の後、輸送需要急増に伴う連結車両増、車体の鋼製化、運転速度の向上等で従来の手動ブレーキや真空ブレーキでは鉄道輸送の近代化についていけない状況であった。

記事

P形三動弁は、1885年にウェスティングハウスエアブレーキ社が開発した自動ブレーキ用の金属摺り合わせ方式の二圧式制御弁である。運転台のブレーキ弁による列車引き通しのブレーキ菅減圧に伴って三動弁は、補助タンク圧力とブレーキ菅の圧力差で弁通路が開き、補助タンク圧力空気がブレーキシリンダに供給されてブレーキが作用する。

  • PF形自動空気ブレーキ装置ツナギ図