第二次世界大戦後初の三等寝台車。10系初の量産車として設計され、ナハ10形試作車で収集されたデータが完全に解析される前に製造されており、側扉や妻板などナハ10形試作車に準じた仕様のままで設計され量産されている。
生産技術
" 2.9mの広幅および20mの車体を国鉄で初採用し、連結器まで含んだ全長は20.5mに伸びた。
寝台は幅520mm、長さ1900mm、車両の片側に廊下を設け、枕木方向に3段寝台を向かい合わせに配置した区画とし、上下段は固定、中段を座席使用時に下げて背ずりとする戦前のスハネ31形と同様の方式で製造された。ナハネ10形は、1963年に車掌室を設けて緩急車ナハネフ10形に改造された。さらに、1967年から施行した冷房化改造により自重が増えた結果、オハネフ12形に改称された。"
記事
ナハネ10形、ナハネ11形の成功を受け、戦前の客車の台枠を用いて車体を新製したオハネ17形、2等3等合造寝台車ナロハネ10形(冷房化改造後は、オロハネ10形)、20系をベースに新製したオロネ10形など、数々の寝台車が製作され、数多くの夜行急行列車に使用された。
また、改造により多数作られてオハネ17(後のスハネ16)は旧型の発生品台車TR47などを履いていた。