1999

首都圏 - 北海道連絡の寝台特急 新系列 E26系客車

"CASSIOPEIA"スロネフE26形、カハフE26形、スロネE26形、スロネE27形、マシE26形等

記事番号P340

 1988年(昭和63年)に運転を開始した「北斗星」をはじめとする首都圏 - 北海道連絡の寝台特急について、設備を一新した新系列の客車群として投入された。
 JRグループが新造した新系列客車で、日本の客車車両としては本格的にステンレス車体を採用した唯一の系列である。
 すべての客室を2人用A寝台個室で構成し、高水準の接客設備をもつ寝台列車として開発された。
 1編成(12両)が製作され、1999年(平成11年)7月16日に上野 - 札幌間の寝台特急「カシオペア」の愛称で営業運転を開始した。北海道 - 本州連絡系統を代表する列車である。(Wikipedia)

生産技術

 車体はステンレス製軽量車体で、編成端となる展望室部のみ普通鋼製である。ラウンジカー(電源車)を除いて台車間をバスタブ式に床面を落とし込んだ2階建て構造としている。
 車内の配置は海側に個室を設け、通路は山側となる。内装は木目調のパネルを多用し、建築技術の技法を採り入れて品質の確保とコストの最適化を図っている。
 台車は軸梁式の軽量ボルスタレス台車TR250形・TR251形で、枕バネは空気バネを用い、ヨーダンパを装備する。滑走検知機能を併設し、車輪のフラット発生を抑え乗り心地の確保を図る。
 車両間の連結器は中間車が電車と同様の密着連結器で、編成端部のみ密着式自動連結器を装備、衝撃緩和のためゴム式のダブルアクション形緩衝器を併設する。
 本系列は集中電源方式であり、サービス電源はカハフE26形の床下に設けた発電設備から編成全体に供給される。
 
 固定編成客車で初めて車両情報装置(モニタ装置)を装備し、サービス機器操作や列車状態確認などを車掌室で集中管理できる。(Wikipedia)

記事

 E26系・カシオペアの電源車にカニ24形からの改造車カヤ27形があり、予備車として使われる。

  • JR東日本 E26系特急寝台客車「カシオペア」
    写真提供:JR東日本殿