1955

プレス鋼板採用の軽量台車 TR50

10系軽量客車用

記事番号PD130

 モノコック構造を採用した軽量客車10系用に開発された軽量台車。
 第二次世界大戦後盛んになった高速電車用台車の研究開発成果を受けて、重い形鋼や一体鋳鋼に代えて、プレスした鋼板部材を溶接して組み立てることで重量の大幅な軽減を実現した、軽量構造の軸ばね式台車である。

生産技術

 鋼板の溶接構造化することにより、台車TR50の質量は、4,150kgとなり、それまでのTR46やTR47などの客車用台車に比べて30%〜40%も軽くなっている。

記事

仕様
軸箱支持装置: 軸箱守+コイルばね
枕ばね装置: 外吊りコイルばね+オイルダンパ
牽引装置: 揺れ枕守+心皿
軸距: 2,000 mm
車輪径: 860 mm

  • 軽量台車TR50形
    出所:「100年の国鉄車両」(交友社)