20系固定編成の特急用客車列車は、編成の一端に連結された電源荷物車により、編成内の冷暖房や食堂車調理設備等の電源の一切を供給する集中電源方式を採用した。
この集中電源方式によって、従来、客車に装備した蒸気暖房・車軸駆動冷房・石炭レンジなどをすべて排除することが可能になり、国鉄初となる「完全電化」列車を実現した。
20系客車用電源荷物車として、マニ20形・カニ21形・カニ22形が新造された。
生産技術
マニ20形・カニ21形・カニ22形には、DMF31S-G形ディーゼルエンジンと三相交流600V電源を供給するPAG1形発電機を2セット搭載した。
さらにカニ22形は直流電化区間でパンタグラフからの集電によって駆動する大容量電動発電機も搭載した。