DD14形およびDD15形ディーゼル機関車は、入換用に広く使用されていたDD13形ディーゼル機関車を基本として開発されたものである。
動力の近代化のため、従来の蒸気機関車による除雪車のかわりにディーゼル機関車が使われることとなったもので、ロータリー式の除雪車(前頭車)を取り付けるタイプがDD14形、機関車の両先頭部にラッセル式除雪装備を取り付けるタイプがDD15形である。
DD14形は、1960年から1979年にかけて汽車製造・川崎重工業で43両が製造された。
DD15形は、1962年〜1966年にかけて50両が日本車輌製造で製造された。
生産技術
DD14形ディーゼル機関車の動力は、DD13形の機関を元にしたDMF31SB-R形ディーゼル機関(500ps/1,500rpm)を2基搭載しており、それぞれの機関を除雪用、走行用、除雪・走行用に切り替えて使用できる。
・重量 : 58.0t
・軸配置 : B-B
・最大引張力 : 17,400kg
・機関形式 : DMF31SB-R ×2基
・出力: 500PS/1,500rpm×2
・動力伝達方式 : 液体式
DD15形ディーゼル機関車本体は中央に運転台を配し、前後のボンネット内に機器を収納する「センターキャブ」と称する方式で、外観や機器構成はDD13形と概ね同一である。
ラッセル装置は進行方向の左側に除雪する複線形で、機関車本体の連結器と台枠上のブラケットを介して固定する。
・重量 : 55.0t
・軸配置 : B-B
・最大引張力 : 16,500kg
・機関形式 : DMF31SB ×2基
・出力: 500PS/1,500rpm×2
・動力伝達方式 : 液体式