ED500形は、かつて日本貨物鉄道(JR貨物)が試用した交流直流両用電気機関車である。
1992年に日立製作所水戸工場で試作機901号機が落成、運用試験のため同年にJR貨物に貸し出され1994年末頃まで主に試験運用に使われた。
最急勾配10‰前後の平坦線での使用を想定し、D形でED75形重連に相当する4000kwの交流直流両用機関車として設計・製造された。
生産技術
制御方式はEF200形と同様にGTO素子VVVFインバータを搭載し、1台のインバータで1基のモーターを制御する1C1M方式である。台車はEF200形のFD3形台車とほぼ同一のボルスタレス台車を装備する。パンタグラフは機関車として初めてのシングルアーム式を採用した。
運転座席は、EF200と同じ椅子の文化を持つ欧州(ドイツ)製を採用している。
記事
主要仕様
・軸配置 B-B
・1時間定格出力 4000kW(MT×4)
・歯車比
・最高速度 120km/h
・質量 67.2t
・制御方式 GTO素子によるVVVFインバータ制御