C61形は、1947年から1949年にかけて製造された国鉄の急行旅客列車用テンダー式蒸気機関車である。
D51形のボイラーを流用して製造された。
戦後、旅客輸送需要が急増し、戦時中製造がストップしていた旅客用機関車が急激に不足したため、余剰となっていた貨物用機関車のD51形、D52形を、旅客用機に転用改造することとなった。
これは、GHQの許可なしに新造ができなかったため、既存車両の改造名義で製造されたものである。(Wikipedia)
生産技術
本形式はD51形の改造名義ではあるが、流用したのはボイラーと一部の部品のみ。さらに、主に改造に回されたのは太平洋戦争末期に製造された品質が悪い車両であり、中にはボイラー流用は名目のみで新しいボイラーを製造した、完全な新造に近い車両もあった。
走行部はC57形をベースに設計されているが車重は増加、C57の代替として製造された経緯から、同形式の入線線区に適応する水準に軸重を軽減するため、従輪を設計変更して2軸台車とした、2C2型の「ハドソン」と呼ばれる車軸配置となっている。(Wikipedia)
<形式:C61形>
・軸配置・機関車形態:2C2形テンダ機関車
・製造会社:三菱、日車
・製造年度・両数: 1947〜1949年・33両
・空車質量:79.46
・動輪直径:1750mm
記事
当時は日本国内で供給される石炭の質が非常に悪かったため、パワーを出し切るにはボイラーへの大量の石炭投入が必要であった。そこで、機関助士の労力を軽減するため、日本の国鉄の機関車としては初めて自動給炭装置(メカニカルストーカー)を採用した。(Wikipedia)