ED77形は、交流電気機関車の事実上の標準形式となったED75形の仕様を基に軸重制限のある線区対応用に開発された。制御方式において、先端技術のサイリスタ位相制御の実用化がなされた。
車体はED75形を母体にしたものでデザインも踏襲されているが、中間に無動力台車を装備するために車体長が延長されたほか、耐寒耐雪構造を強化するために従来屋根上に設置されていた特高機器を室内に配置した点。さらに運転室側窓は下降式などの相違点がある。(Wikipedia)
生産技術
性能面では新機能、すなわち軸重可変機能やサイリスタ位相制御など多数開発したため、まず1963年に試作車ED93形が先行して製造された。(詳細は、ED93形参照)
当時の交流電気機関車ではサイリスタ位相制御方式は未だ改良の余地があったため、ED93形で初搭載し試験を繰り返し行い、北海道用に特に全サイリスタ制御で製造されたED75 501の運用試験結果を踏まえ、誘導障害対策を施した上で本形式量産機に採用された。
記事
主要仕様
・軸配置 B-2-B
・1時間定格出力 1900kW(MT52, MT52A×4)
・歯車比 4.44
・最高速度 100km/h
・質量 75t
・制御方式 逆並列サイリスタ+ダイオードブリッジによるサイリスタ位相制御(変圧器2次側4分割)
弱め界磁制御
・製造メーカー 日立製作所、東京芝浦電気、三菱電機・三菱重工業