搭載機器の比較検討にあたり、直接式を製造した日立が1957年2月に製造した整流器式交流機関車である。
2次試験の結果、ED45形の1号機、11号機、21号機いずれの車両も好成績を残した。さらにこれらの車両をベースに以下の形式が開発された。
ED45 1→ED70形
ED45 11→ED72形・ED73形
ED45 21→ED71形
生産技術
日立が得意としたエキサイトロン水銀整流器を採用した。
このため東芝が提示したイグナイトロンとの比較が行われた。
大出力化試験機という位置づけをあり、高圧タップを採用することで制御電流量の増加を図り、弱め界磁を併用することで出力を1,640kWまで引き上げた。
駆動方式はクイル式を採用したため、台車は揺れまくら方式のDT111形を採用した。
時代背景
1953年に日本全国で幹線電化を進めるにあたって、変電所が少なくでき建設費を抑えられる商用周波数による交流電化方式が着目された。1955年に仙山線で試験を実施、1957年9月5日に仙台-作並間で営業運転が開始された。この後、旧・日本国有鉄道の新規電化区間のうち、北海道、東北、九州の各地方および茨城県以北と北陸本線で交流電化(一部区間を除く)が採用された。
記事
主要仕様
・軸配置 B-B
・連続定格出力 1500kW(MT904×4)
・歯車比 5.47
・最高速度 100km/h
・質量 60t
・制御方式 高圧タップ切換、位相制御、弱め界磁制御
・水銀整流器 風冷式エキサイトロン