EF64 1000番台は1970年代末期に国鉄が最後に開発した直流電気機関車である。
上越線や高崎線で当時使われていたEF58形・EF15形・EF16形の置き換え用に1980年より投入された。
ラストナンバーの1053は国鉄が最後に製造した直流電気機関車である。
性能は基本番台とほぼ同様であるが、各部仕様は基礎から再検討がなされたため、基本番台との差異は大きい。計画にあっては形式の変更もあり得たが、労働組合との間で新型機関車導入に関わる難しい折衝を行う必要があるので在来機のマイナーチェンジ(新規番台区分)扱いとした。(Wikipedia)
生産技術
主な投入予定線区である上越線の沿線が国内有数の豪雪地帯であったことから、雪害対策を特に重視し、車内機器配置方法は大きく変更された。車体側面の一端に大型のブロアールーバーがある。
車体が長くなった(長さ3959mm→4601mm)結果、基本番台の台車では両端台車の首振り角および中間台車の左右動幅が不足するため、EF81形にて実績のある揺れ枕省略形のDT138・DT139に勾配途中での長時間停車時に使用するブレーキシリンダロック装置を追加した、DT138A(両端台車)/DT139A(中間台車)とした。
主電動機送風機で室内をわずかに与圧することで粉雪や塵埃の侵入を抑止し、防雪・防塵対策としている。この結果、他の国鉄電機では見られない側面左右非対称の車体になった。
耐雪装備を大幅に強化し、本形式基本番台やEF65形の一部、EF81形の一部に搭載されている発熱体付きの砂管は、通常の塗装では熱により塗膜が劣化、剥離するため、アルミ粉が含まれた耐熱塗料で塗装されている
記事
主要仕様
・軸配置 B-B-B
・1時間定格出力 2550kW(MT52B×6)
・歯車比 3.83
・最高速度 100km/h
・質量 96t
・制御方式 自動進段電動カム軸制御器
抵抗制御、直並列3段組合せ、弱め界磁(バーニア制御付)
製造メーカ:富士電機・川崎重工業
東洋電機製造・川崎重工業