1850

1850年以前:1833年 英国ジョージ・スチーブンソンが蒸気ブレーキを発明

蒸気ブレーキ

記事番号LB20

鉄道のブレーキとしては初めての動力によるブレーキとしてジョージ・スチーブンソンが1833年に蒸気ブレーキを発明。((社)日本鉄道車両機械技術協会 鉄道車両新指導書 ブレーキ編 P2)

時代背景

1830年に行われたリバプール・マンチェスター鉄道の開通式当日、機関車と炭水車のみで走ってきたロケット号が、逆転操作もできないままジョージ・スチーブンソンの恩人をはねてしまった。鉄道で初めての人身事故。
その頃の車両は連結車両側にブレーキマンと呼ばれる人がいて運転手と連携して連結車両にあるケーブルに繋がるハンドルを操作してブレーキを掛けていたが、この日はブレーキのある車両を連結していなかったことが原因であった。

記事

蒸気ブレーキとは、機関車で発生した蒸気を蒸気菅(ブレーキシリンダ)に送り、ピストンを押し出し、これに連接するてこを介して制輪子を押しつけるブレーキである。
初期は、制動圧の調整が難しくて、車輪をロックしてしまうことが多く、又、使用後に冷却された蒸気が水になってシリンダー内に溜まると圧力が不安定になり安定した制動力が得られず、現場ではあまり使用されなかった。
客車は、ブレーキマンによる手ブレーキであった。