ED10形電気機関車は、国鉄の前身である鉄道省が1922年(大正11年)に輸入した直流用電気機関車である。
1925年(大正14年)12月の東海道本線電化用として、アメリカのウェスティングハウス・エレクトリック(Westinghouse/WH・電気部分)とボールドウィン(Baldwin・機械部分)により2両が製造された。
同区間用にその後も、アメリカのゼネラル・エレクトリック(General Electric/GE)から2両のED11が1923年に、4両のED14が1926年にそれぞれ輸入されている。
(Wikipedia)
生産技術
車体は箱形で、その前後にデッキを有している。前面デッキと車体中央部付近に出入口を設けていた。輸入当初は、前面窓下には砂箱を設け、屋根上には大形のパンタグラフを1基設けてが、後に砂箱は台車に移され、鉄道省形パンタグラフ2基に改装された。また、輸入当初は使用線区により架線電圧が異なっていたため、電気方式は600V/1200V両用の複電圧仕様になっていた。
記事
主要仕様 ED10
・軸配置 B-B
・1時間定格出力 820kW(MT5×4)
・歯車比 4.47
・最高速度 65km/h
・質量 60.4t
・制御方式 抵抗制御・2段組合せ・弱め界磁