官営鉄道では、当初工事用として輸入されたが、軸重が軽く、車輪径も小さいため、小運転に適していることが分かったため、後に、日本鉄道、北越、京都、北海道炭鉱鉄道などの事業者が導入した。また、400形と同様に同系統の機関車が日本各地の鉄道に広く導入された。
生産技術
1100形の原設計は、リチャード・フランシス・トレビシックと推定され、弁装置がリンクモーション系とラジアルギア系の2種類があったが、後に同系統の機関車は、ラジアルギア系が多く作られた。(臼井茂信著 国鉄蒸気機関車小史)
<形式:1100>
・軸配置・機関車形態:C形タンク機関車
・製造会社:Nasmyth Wilson(英国)
・製造年度・両数:1886〜1897年(14両)
・機関車質量:21.3t(軸重7.4t)
・動輪直径:940mm
時代背景
後年、明治後期から大正にかけて、地方での鉄道建設が増加するにつれて、このタイプの機関車が製造され続けた。
記事
*同系統のC形タンク機関車
1030形 Avonside(英国) 1895年(1両)
1040形 大宮工場(日本鉄道) 1904年(6両)
1060形 Sharp Stewart(英国) 1896年(2両)
1270形 Dubs(英国) 1889年(2両)
他に
1050形、1200形、1220形、1280形、1670形、1680形(Nasmyth Wilson(英国))、1000形 Baldwin(米国)1894年、1010形 Baldwin(米国)1895・1896年、 1020形 Dickson(米国)1898年、1230形 Dubs(英国)1896年など