DF200形ディーゼル機関車とは、日本貨物鉄道(JR貨物)が1992年(平成4年)から製作している電気式ディーゼル機関車である。
JR移行後の輸送量増大や貨物列車の高速化に対し、DD51形の出力不足だったため、速度向上を図った新形式車として登場した。
電気式の量産車としては1957年のDF50形式以来35年ぶりとなる。この間のインバータ制御等電気制御方式の最新技術を取り入れ、高出力、高速、軽量化の新技術を盛り込むなど、多くの設計要件を一気にこなした関係者の努力は多大で、性能チェックを含め約2年で開発している。
生産技術
車体は前面を傾斜させた20m級の箱型である。
屋根高さを車両限界いっぱいに高くして機器類の艤装空間を確保している。
・重量 96.0t
・軸配置 B-B-B
<基本番台>
・機関: V型12気筒 ドイツMTU製12V396TE14×2基
・定格出力:(1700PS/1800rpm)×2
<50番台以降>
・機関: コマツ製SDA12V170-1×2基
・定格出力:(1800PS/1800rpm)×2
・動力伝達方式:電気式(主電動機出力: 1920kW(1時間) )
時代背景
技術的には、インバータ技術の発達に加え、要求仕様である大出力化に対応する大容量液体変速機の研究・開発が1970年国鉄DE50形の試作を最後に中止されて久しいという事情もあり、電気式の設計となった。
記事
・試作機 (901):川崎重工業製、試作車
・基本番台 (1 - 12)1994年9月から1998年3月にかけ、12両が製造された。
・50番台 (51 - 63)1999年12月から2004年1月にかけ、13両が製造された。
JR貨物の公募により""ECO-POWER RED BEAR""(エコパワーレッドベア)という愛称がつけられ、車体側面にロゴが描かれている。