太平洋戦争中に製造され、終戦後に日本に進駐したアメリカ軍が持ちこんだ機関車で、当初国鉄に貸し出され、後に譲渡されDD12形ディーゼル機関車として使用された。
電気式の中央運転台形機関車である。
生産技術
中央部に運転室を配し、運転室の前後にエンジンを1基ずつ置いた凸型車体である。
1946年4月横浜港高島桟橋に13両分の機材が到着し、同年5月大宮工場にて8両を組み立てた。
・車体: GE製
・軸配置: B-B
・機関: キャタピラー製D17000×2基
・出力: 190PS×2
・動力伝達方式: 電気式
発電機: GE製GT555型
主電動機: GE製GE733型4基
時代背景
1945年の終戦に至る過程で、進駐軍側は、日本の鉄道車両は戦争末期の空襲などの影響で運行不能の壊滅状態になっていると予想し、アメリカの産業用鉄道などで使用されていたGE社製の標準軌用のディーゼル機関車を狭軌仕様にしてフィリピンの軍用鉄道で既に使っていたものなどを日本に移送した。形式はUS ARMY8500形である。
記事
・最高速度 56km/h
・全長 10,668mm