気動車用のディーゼルエンジンを使用し、変速機に液体変速機を採用した国鉄初の液体式ディーゼル機関車である。
車体設計は、当時各社が地方私鉄などに納入していた小型ディーゼル機関車を基本としており、運転台を中央に置いて前後にエンジンや冷却装置等を搭載したボンネットで挟む、凸型のレイアウトとされた。
このレイアウトは、機関整備や入換運用等にメリットがあったことからDD13形に継承され、さらにはより大型の本線用機関車であるDD51形にも継承された。(wikipedia)
生産技術
当時生産されていたキハ10系気動車と同じDMH17B形ディーゼルエンジン(160PS/1,500rpm)とTC-2形・DF115形液体変速機を2セット装備し、部品の標準化による製造費・保守費の軽減を図った。
動力伝達には、動輪2輪ずつを蒸気機関車のように連結棒で結んだロッド軸駆動方式を採用している。
・軸配置: B-B
・動力伝達方式:液体式
記事
本形式一次型と同じ1954年にやはり汽車製造で、大分交通D31形・D32形としてほぼ同一構造の凸型ディーゼル機関車が製造された。
他の地方鉄道においても、DD11形と同様に、DMH17系機関と液体変速機を組み合わせた駆動をもつ35〜45tの自重をもつD形の機関車が各種メーカで製作した。なお、台車の各軸への伝達は、ロッド式だけでなく、ギア―式を採用する例が多い。[津軽DD350形(新潟鉄工 昭和32年)、鹿児島交通DD12形(新三菱 昭和37年)、苫小牧港開発DD35形(日立 昭和38年)、岩手開発DD43形(東洋 昭和38年)、福島臨海DD45形(富士重工 昭和38年)など]