1954

国鉄ディーゼル機関車のメーカ競作(No.1) DD40形

液体式ディーゼル機関車 DD40形(後のDD92形、新三菱製)

記事番号L110

 DD40形ディーゼル機関車は、かつて日本国有鉄道(国鉄)で試用された液体式ディーゼル機関車である。
 国鉄がディーゼル機関車の開発を模索していたころ、日本国内の車両メーカーは国鉄および日本国外への売り込みをはかるべく、独自の機関車を設計・試作した。これらの機関車は、合計9形式が国鉄に借り入れられ、40代、のちに90代の形式を与えられて試用された。一部の形式は国鉄が正式に購入した。
 本試作機関車は、入換用として製造されたもの。(wikipedia)

生産技術

 ディーゼルエンジンは新三菱重工業がスイスのズルツァー社のエンジンをライセンス製作したもの。
 出力は665馬力。動力伝達方式は液体式を採用し、液体変速機は新三菱重工業神戸造船所製である。

・重量:52t
・軸配置:B-B
・機関:新三菱スルザー6LDA22×1基
・出力:665PS/900rpm(650PSとする文献もあり)
・動力伝達方式:液体式
・液体変速機:新三菱MTV332

時代背景

 昭和30年代、国鉄が本格的な実用ディーゼル機関車の開発を模索していたころ、日本国内の鉄道車両メーカー各社は国鉄を含む国内外への自社の製品・技術の売り込みを図るべく、相次いで独自のディーゼル機関車を設計・試作した。
 このうち比較的大型のもの9形式9両は1956年から1965年にかけて国鉄に借り入れられ、試用された。 一部の形式は借入終了後、国鉄に購入された。

記事

製造 1954年 新三菱重工業で製造

  • DD40形
    出所:100年の国鉄車両(交友社)