内務省治水工事などの専用線、地元の有志の手で開業した小規模の地方鉄道では、小さな出力の機関車ですむことから、戦前から内燃機関車を使用する例もあった。
戦後の復興が進むなかで、地方鉄道・臨海鉄道・構内向け機関車についても、内燃機関車への移行が始まった。
昭和20年代中頃から昭和30年代にかけて、汽車会社、新三菱重工業、川崎車輛、協三工業などから、20〜30tクラスの2又は3軸駆動の機械式又は液体式変速機をもつディーゼル機関車が製造された。
生産技術
初期の多くの機関車は、小形蒸気機関車の動輪、ロッド式駆動などの技術を流用した駆動系を採用することで、蒸気機関車の製造技術、生産設備を生かして生産が行われた。
記事
江若DC301 C形ロッド駆動(新三菱 昭和27年)、尾小屋DC121(協三 昭和27年)、津軽DC201箱形両運転室C形ロッド駆動(新潟 昭和27年)、倉敷市DC501 30tC形ロッド駆動(川崎車輛 昭和28年)、同和鉱業(小坂) 22C形(新三菱 昭和31年)、加悦DC351(汽車 昭和31年)、羽後交通DC251(協三 昭和34年)などなど。