1966

仮想心皿方式2軸駆動台車(DT36)

DT36

記事番号T180

試作気動車キハ91形の2軸駆動用に台車内の推進軸を容易に通せるように、ボルスタレスとして台車枠横梁を下げ、左右の側梁中央部から回転腕を外側に出し、枕ばねの空気ばねを回転腕の上面で受け、台車の回転運動は左右の回転腕下部から出したクランクをリンクで結びこのリンクで案内される仮想心皿方式である。軸箱支持はコイルばねのウイングばね式で牽引力は軸箱体から台車枠、台車枠から回転腕通してアンカーで車体へ伝達される。このように他に類を見ない特異な構造の台車である。
この方式はキハ181系、キハ65系DT39へ引き継がれた。基礎ブレーキ装置は片押し式であったがキハ181二次車より油圧式車輪ディスクブレーキに変更された。

生産技術

鋳鋼製の回転腕が複雑な形状であるためNCのない時代では高度な機械加工技術が要求された。