1961

ディスクブレーキ式特急気動車用台車(DT31A)

キハ82系用 DT31A、TR68A

記事番号T160

 この台車は1961年5月に就役した信越本線用のキハ57系急行形気動車に導入したDT31・TR68の改良形である。1965年(昭和40年)以降の生産車は改良型のDT31B・TR68Aに移行しているが、大きな差異はない。
(Wikipedia)

生産技術

 DT31系は揺れ枕つりにベローズ式空気ばねを搭載する第1世代の空気ばね台車であり、DT27系との相違はブレーキ関連機器のみである。そのディスクブレーキは、酷寒地域の厳しい気象条件の中でも高速域から有効にブレーキ力を発揮し、また長い下り勾配での酷使にも耐えた。
 DT31Aは、逆転機とディスクブレーキユニットを車輪間の狭いスペースに並べて押し込めたその設計であったため、整備性という点では劣悪であり、整備担当の現場作業員は、窒息しそうなほどの窮屈な空間で、ブレーキパッド交換などの困難な作業を強いられたという。しかも車輪踏面にブレーキシューが接触しない構造のため、北海道地区では、後年に冬期を中心に踏面剥離現象が多発した。(Wikipedia)

記事

仕様(DT31B)
車体支持機構 - 揺れ枕つり式
枕ばね− 空気ばね
台車枠−鋼板プレス
軸ばね−コイルばね
軸箱支持装置−ウイングばねペデスタル式
軸距− 2,100 mm