1953

鋼板溶接構造側梁台車(DT18)

DT18、DT19

記事番号T100

電気式気動車キハ44000形用の動台車DT18形は主電動機を対角に配置し直角カルダン式駆動で車軸を駆動している。枕ばねは電動機との接触を避けるためゴムばねを使用、軸箱支持はウイングばね式で長いコイルばねの軸ばねが特徴である。
その後、液体式気動車キハ44500形用に軸距を2300mmから2000mmを改修するなどしてDT19形となった。

生産技術

側梁を鋼板プレスで表裏もなか合わせに溶接する構造で、この方式は液体式気動車用DT19に受け継がれ、DT20で電車用として採用され、DT21以降の国鉄台車枠標準設計手法として定着した。
側梁と鋳鋼製の横梁/端梁はボルト結合としている。
軸ばねにはオイルダンパを組み込み乗り心地向上を狙った。
DT19では両抱き式ブレーキ装置を片押しとして端梁を廃止した。

記事

仕様(DT19)
車体支持機構 - 揺れ枕つり式
枕ばね− 防振ゴムブロック
台車枠 - 鋼板プレス
軸ばね - コイルばね
軸箱支持装置− くら形軸箱守式
軸距− 2,000 mm

  • DT18形台車図面
    写真提供 日本車輌製造(株)