1937

電気式流線型気動車用動力装置(DMF31H)

鉄道省 キハ43000用 DMF31H

記事番号G150

横型のDMF31H形ディーゼルエンジンとこれに直結した芝浦製作所製DM37形発電機を床下に搭載し、2個のMT26A電動機に電力を供給する電気式ディーゼル動車である。中間付随車を鋏編成3両で総括制御運転を行なった。

生産技術

このエンジンは床下搭載用に三菱重工業、池貝製作所、新潟鉄工所がシリンダ径180mm x ストローク200mmという共通仕様で独自に開発した横型エンジンで総称してDMF31H形(240PS/1300rpm)と呼ばれる。冷却装置等の補機類及び制御機器は床下に搭載している。エンジンの排気管は床上に立ち上げず床下で排気している。

時代背景

欧米では電気式気動車が主流であった。

記事

このエンジンはDD13形ディーゼル機関車以降に使われたDMF31系エンジンの礎を築いた。
2両の動力車にこれら3社のエンジンを代わる代わるに搭載して試験を行なったが、水平シリンダは潤滑が難しくトラブルが多く量産化には至らなかった。