我国最初の電気式動力伝達方式の気動車である。池貝製作所製200PSガソリンエンジンは床下に搭載できないため室内前方に機関室を設け、エンジンとそれに直結した芝浦製作所製135kWの発電機を配置し、後位台車の2軸に装架した80kW/600VのMT26電動機を電気で駆動している。
生産技術
室内にエンジンを配置するため、エンジン/発電機が取り出し可能なように屋根上に冷却装置を取外しできるように配置している。放熱器は電動ファンによる強制冷却方式である。
記事
この配置は後の電源客車の基になっている。
昭和11年に電車を改造した制御車キクハ16800と編成を組み、総括制御を行っている。
重量増で性能に満足できず、製作コストの面からも2両の製造にとどまった。