前後進運転に適するようにエンジンを床下搭載し、車軸装架の逆転機に推進軸で伝達する以降の気動車の標準的な動力伝達装置となる。
エンジンはA型フォード(24PS/1300rpm)、クラッチはフォード製乾燥多板摩擦式、変速機はフォード製爪クラッチ選択式3段式、逆転機は日車製丁-イ-A型を搭載している。この時代にはエンジンはA型の他T型フォード(20PS/1500rpm)、ウオーケシャVK(44PS/1400rpm)、6-XK(53PS/1600rpm)などが使われている。
生産技術
逆転機は傘歯車と平歯車の2段減速で、逆転方式は入力傘歯車に常時かみ合う左右の傘歯車を爪クラッチによる選択式で、手動による切り換え方式である。
時代背景
鉄道車両では前後進できないと不便であるため逆転装置の開発が必要となった。