2003

ハイブリッド試験車両(NEトレイン) (JR東日本 キヤE991-1形式)

JR東日本 キヤE991-1形式

記事番号K390

JR東日本はJR総研と共同で2003年(平成15年)、シリーズ方式ハイブリッド気動車キヤE991形を試作した。「NEトレイン」と称する。
システム的には電気式気動車に回生電力吸収用の蓄電池を設けた構造であり、日本における半世紀ぶりの電気式気動車とも言える。
車体は、ステンレス製で東急車輛製(現、総合車両製作所)。電機品は日立製(E231系のものをベース)。

生産技術

キヤE991形は、小型高出力ディーゼルエンジン、ステンレス製の軽量車体、効率的なパワーエレクトロニクスという有利な条件を具備している。
蓄電装置: 10 kWh(当初)。屋根上に蓄電池を搭載。リチウムイオン二次電池を採用。
発電用エンジン:出力 331 kW / 2100 min-1 。国際的な鉄道の排ガス規制に対応したもの。
発電機: 180 kW 、3相誘導発電機 DM927。
電機品:主電動機: 95 kW の MT936 、主変換装置:インバータ・コンバータ CT905 。E231系のVVVFインバータ制御装置をベース。
制御装置部が蓄電池、エンジンも制御するハイブリッドシステム統括制御装置となっている。
台車: DT959/TR918。これもE231系のものをベースとしている。
(Wikipedia)