1994

振子特急気動車 (JR北海道 キハ281系)

JR北海道 キハ281系

記事番号K360

キハ281系気動車は、JR北海道が1994年(平成6年)3月1日に札幌 - 函館間の特急「スーパー北斗」として営業運転を開始した特急形振子式気動車である。
JR四国の2000系気動車の仕様を基に設計され、試作車として1992年1月に先頭車2両、同年10月に中間車1両を製作し各種試験に供した。1993年(平成5年)から富士重工業と日本車輌製造で量産車24両製造した。
日本国内の在来線気動車において、最高速度 130 km/h での営業運転を初めて行った系列である。

生産技術

2000系気動車の構造を踏襲した軽量ステンレス製で、前頭部のみ普通鋼製である。客用扉は気密性の高いプラグドアとされている。
前頭部は高運転台構造で、波動輸送対応で増結しやすいよう貫通路付とされた。高運転台は重心位置の点で振子車両には不向きとされるが、見通しの向上と踏切事故時の運転士保護のため採用したもので、JR北海道が本系列以降に開発した特急形車両は、全てこの前頭形状を採用している。
機関:コマツ製の直列6気筒ディーゼル機関 SA6D125H-1(JR形式:N-DMF11HZA・355ps/2100rpm)
液体変速機:直結3段式のN-DW15形
台車:ヨーダンパ付ボルスタレス式の N-DT281A 形。制御付自然振子機構を装備。車輪径 810 mm 。(Wikipedia)

記事

振子機構は381系電車や2000系気動車で実績のあるコロ式を用いたが、耐寒耐雪能力向上のため、キハ281形試作車ではJR四国8000系電車試作車に用いられた曲線ベアリングガイド式を採用。この方式で量産された。振子作用時の車体最大傾斜角は 5° で、曲線通過速度は本則+ 30 km/h に向上した。(Wikipedia)

  • JR北海道キハ281写真
    写真提供 日本車輌製造(株)