1989

制御付き快適振子液体式気動車 (JR四国 2000系気動車)

JR四国 2000系気動車

記事番号K320

2000系気動車は、JR四国と土佐くろしお鉄道の特急形気動車。四国島内の高速道路網整備に伴い、特に四国山地を横断し急勾配・急カーブが続く土讃線における特急列車の速度向上を目的としてJR四国と鉄道総合技術研究所(鉄道総研)が共同で開発した形式である。振り子式気動車としては世界初、制御付振り子式車両としては日本初の車両である。1989年(平成元年)に富士重工業で製作された試作編成3両で、「TSE」の愛称を持つ。(Wikipedia)

生産技術

 試作車両「TSE」での性能試験を経て1990年から富士重工業で量産された。
 制御つき自然振り子はあらかじめ走行線区の線形データを記憶させ、これに応じて車体傾斜させる。振り子機構はコロ式。振り子作用時の車体最大傾斜角は5°で、曲線半径600mで本則+30km/hの120km/hの運転を可能とした。
 ブレーキシステムは電気指令式空気ブレーキで、制動距離の短縮のために機関ブレーキ、排気ブレーキを併用している。
重心を下げるため車輪径を810mmに小径化し、ステンレス製の車体外板に1.2mm厚の薄いものを使用して車体の軽量化を図っている。
エンジン:コマツ製の直噴式SA6D125H形、330PS