国鉄の気動車は国鉄が中心となって開発したエンジンを搭載していたが、この気動車はエンジンメーカーが開発したエンジンを搭載した片運転台付一般型気動車で便所付(0番台)、便所なし(1000番台)がある。このエンジンは新潟鉄工所が船舶用として開発した直接噴射式エンジンで、従来の予燃焼型エンジンに比べ効率がよい。
コスト低減のため台車は廃車発生品を使用している。昭和58年に富士重工、新潟鉄工所で5両製造された。
生産技術
車体長19.5m、幅2.8mとして裾絞りを省略し、軽量化を図っている。DMF13S型エンジンは竪型のため共通台盤に載せて台枠から吊っているキハ10系と同タイプのエンジン吊り装置である。これにより床面高さが1260mmと高くなっている。
エンジン: DMF13S(210PS/1900rpm)
液体変速機: TC2A又はDF115A
台車: DT22E (動台車)
TR51D (従台車)
時代背景
国鉄改革の時期で生産コスト、保守コストを抑えた車両の開発の要望があった。