国鉄キハ391形気動車は、国鉄が1972年(昭和47年)に試作したガスタービンを動力とする試験用の気動車である。
改造車であるキハ07 901の試験結果を受け、1編成が大宮工場で製造された。非電化区間の速度アップを目指して試作され、キハという形式称号を持つが、営業運転の実績は無い。
新造直後の1972年4月7日 から川越線で慣らし運転を実施後、数々の試験運転や改良の後、1973年3月7日 以降に伯備線等で最高速度130km/hを記録し、併せて振り子の性能も確認された。
しかしながら、オイルショックでガスタービンエンジンの燃費の悪さや騒音の大きさなどが問題視されるようになり、伯備線他の電化が決定されたため、長い休車状態の末、国鉄分割民営化直前の1987年3月10日付で廃車された。(Wikipedia)
生産技術
制御車相当で長い車体を備える付随車が車体長の極端に短い動力車を挟み込む、3車体4台車構成(T1-M2-T3と表記)の連接車。車籍上は3車体を合わせて1両の扱い(キハ391-1)とされた。振子式車体。
車体は付随車については重心を極力下げ軽量化を目指してアルミ合金製とし、動力車は付随車の荷重負担や大出力機関搭載によるねじれ剛性確保などのために強固な鋼製車体。
主機関であるガスタービンエンジンは、1,050PSを発揮する石播製IM-100-2Rと、1,200PSを発揮する川重製KTF1430の2種を随時乗せ替えて試験を実施した。前者はゼネラル・エレクトリック、後者はライカミング のヘリコプター用ターボシャフトエンジンを車載用に設計変更したもの。
記事
2009年現在ではJR東日本 大宮総合車両センターで保存されている。但し機関は撤去済みである。