電気式気動車の試作車として1952年にキハ44000 - 44003の4両が製作された。1両では営業運転できない片運転台車であり、2両以上で総括制御を行うことを前提とした設計である。(Wikipedia)
近郊区間での使用を考慮して3つ扉とした。翌年、側窓を二段式として上部の固定窓にHゴムを使用した(バス窓)量産車が11両製造された。
1953年にはキハ44000をベースに中距離用に設計された2扉型で初めてドアエンジンを採用した片運転台のキハ441000と便所付中間車のキハ44200が3両編成5本計15両が製造された。
生産技術
エンジン仕様
DMH17A
DMH17A形エンジン (150PS/1500rpm) で直結したDM42形直流発電機(300V・100kW)を駆動し、発生した電力で後位側台車に架装したMT45形主電動機(45kW)2基を駆動した。(Wikipedia)
記事
MT45形は、日本初の量産型カルダン駆動方式主電動機である(直角カルダン駆動方式)。
当時カルダン駆動電車は、私鉄各社でも開発途上であり、「『電車』ですらない」キハ44000形への採用は、通常では考えられない異例の措置であった。この背景には、試作車としての技術試験の意味合いと、軽量化の一手段としての面があったと推定される。
なお、国鉄はその後の在来線電車では中空軸平行カルダン駆動を標準とし、新幹線ではWN駆動方式を採用したので、直角カルダンの国鉄制式モーターはMT45形が唯一である。(Wikipedia)
※注:キハ44000系はグループを便宜的に総称したもの