1935

鉄道省初の機械式ディーゼル動車 (キハ41500)

鉄道省 キハ41500、42500

記事番号K100

試作ディーゼル機関搭載車であるキハ41500形(初代)2両。
エンジンは鉄道省が民間メーカーと共同で設計した連続定格出力 120PS/1,300rpmのGMF13を搭載。この機関は当時江若鉄道などの私鉄が採用していたウォーケシャ社 (Waukesha Motor Co.)製の6RB(連続定格出力105 PS/1,300rpm)などの輸入大型機関に代わるものとして、それらに比肩しうるスペックで設計された国産品である。
日本のエンジン技術が十分な水準と言えなかった当時、あえて自国開発設計のエンジンを採用したのは、国産化を重視した鉄道省の方針を反映したものといえる。(Wikipedia)

生産技術

キハ41500形(初代)として1934年、1935年に新製された2両にはGMF13に代わる6気筒100PS級ディーゼルエンジンの試作機が搭載されている。これらは、同じく試作ディーゼル機関を搭載したキハ42500形と同様に、新潟鉄工所および三菱重工が競作した試作機関であり、メーカー形式名はそれぞれLH6X、6100VDであった。

・エンジン仕様
41500
 DMF13 6気筒 13L 120PS
42500
 DMH17 8気筒 17L 150PS

記事

木炭ガス発生炉を搭載して代燃車として運行された一部を除き、戦時中の燃料統制で一時使用を停止されていたが、戦後になって一部が天然ガス動車化の上で復活した後、燃料事情の好転を受けて1950年(昭和25年)以降、キハ41000形138両とともに機関を各種新型ディーゼルエンジンへ換装しディーゼル動車として再生された。(Wikipedia)