1909年4月1日、国鉄で初めて大形・高圧の蒸気を動力とする大形のガンツ式蒸気動車が、関西鉄道の湊町(現 JR難波駅)〜柏原間を運行した。
機構は優れていたが、複雑で、当時の機関車補修技術では使いこなすことができず、4両の輸入に止まった。
当初これを自動車と称し、後に形式ホジ6000となった車両。(100年の国鉄車両、交友社)
1907年にはハンガリーのガンツ社の設計になる大形のガンツ式蒸気動車が関西鉄道に2両導入され、鉄道国有化(1907年10月1日)に伴ってこれを買収した国鉄で使われたもの。
1909年までに近江鉄道(2両)、河南鉄道(現・近畿日本鉄道道明寺線・長野線など、1両)、博多湾鉄道(現・九州旅客鉄道香椎線、2両)に導入された。(WEB)
生産技術
ハンガリー製ガンツ社製。
車体の一端にボイラーを積み、発生した蒸気を床下の小型機関に送り,歯車装置を介して車輪を回転させた。その後,国産もされたが,使用両数は20両程度であった。(世界の鉄道’77、朝日新聞社より)
時代背景
ガンツ式は18気圧という高圧の水管式ボイラーを縦型に配置し、複雑精緻な構造を備えていた。このため本来は高性能であったが、当時の日本の技術水準では整備に難渋して使いこなせず、普及することなく終わった
記事
車体の一端にボイラーを積み、発生した蒸気を床下の小型機関に送り,歯車装置を介して車輸を回転させた。その後,国産もされたが,使用両数は20両程度であった。(世界の鉄道’77、朝日新聞社より)