1924

ウェスティングハウスエアブレーキ社製空気ブレーキ装置の導入を決定

ウェスティングハウスエアブレーキ社製空気ブレーキ装置

記事番号C80

鉄道省がウェスティングハウスエアブレーキ社製空気ブレーキ装置(自動ブレーキ装置)の導入を決定した。   

時代背景

1921〜1924年の間、鉄道省がアメリカ・GE社製、ウェスティングハウスエアブレーキ社製とドイツ・クノール社製空気ブレーキ装置を輸入して比較試験を行い、ウェスティングハウスエアブレーキ社製がもっとも優れていることが判明した。     

記事

電車による輸送量の拡大のために連結両数の増加や高速化に対応したブレーキ装置つぃて自動ブレーキが採用された。弛め時は、ブレーキ管に圧力が込められてブレーキハンドル操作によりブレーキ管を減圧することによって常用ブレーキが作用する。 また、非常時及び列車分離時にブレーキ管が無圧となった場合、非常ブレーキが作用する。この時、制御弁はU形自在弁であった。

長所:
・ブレーキ管により、長編成であっても列車分離時に全車に非常ブレーキが作用する。
・ブレーキ管の制御で常用及び非常ブレーキが制御できる。
短所:
長編成の場合、先頭車のブレーキ弁からブレーキ管を減圧及び増圧するため、後方車両のブレーキや弛めが遅れて同期性に欠ける面がある。