1988

東中野駅追突事故発生、ATS-P導入・ATS-SN開発の契機となる

JR東日本 中央本線東中野駅 

記事番号S215

1988年12月5日、中央・総武緩行線東中野駅に停車中に後続の電車が追突。後続電車の運転士1名と乗客1名の計2名が死亡、116名が重軽傷を負った。国鉄分割民営化後、初めて乗客に死者を出した事故である。
当時慢性化していた遅延の回避のため、停止信号にも関わらず進行した結果、見通しが悪い現場で停止中の先行列車に気付くのが遅れたために事故が発生したと見られる。
当時の保安装置はATS-B形は、警報を発するが、確認扱いと呼ぶ操作さえすればそのまま進行が可能であった。

生産技術

この事故を契機にATS-B形を使っていた全区間(首都圏と大阪圏)を含む稠密ダイヤ線区では、ATS-P形への切替を進め、さらにJR東日本ではJR東海と共同で全JR向けATS-SN形を開発した。(Wikipedia)
さらに1989年4月発生の、JR東海 飯田線北殿駅でATSがらみの正面衝突事故もこの新ATS開発の契機となっている。