従来の3山ベローズの空気ばねは、ゴムベローズ自体で横方向に剛性を与えるため、座屈やばね定数の温度変化などによるばらつきなどいろいろな改善点があった。1962年住金が新しいダイヤフラム形空気ばね(=スミライド)を開発し、京阪電鉄向けFS337A台車の1両に取付けて走行試験を行った。このダイヤフラム形空気ばねによって、ベローズ形空気ばねの問題は一気に解決した。翌1963年より私鉄の量産台車に採用されている。(鉄道車両と技術 N0.124 2006)
生産技術
他方、国鉄在来線では、3山ベローズ形空気ばねをさらに改良した1山ベローズ形空気ばねが開発され、1966年マヤ10形試験車などで試験の後、1967年の583系DT32D形台車から実用化され、民鉄用の台車でも1966年から導入されている。(鉄道車両と技術 N0.124 2006)