1957年モハ90形で高速試験の際、DT21形台車のまくらばねを空気ばねに置き換えたDT21Y形台車の走行試験を行った。結果良好で1958年の特急こだま用DT23形、TR58形台車で国鉄で始めてのまくらばねに空気ばねが採用された。基本的には従来の揺れまくら構造でコイルバネが空気ばねに置き換えられたもの。ロール剛性に対しては、アンチローリング装置が採用されている。(鉄道車両と技術 N0.124 2006)
生産技術
DT23形台車は、空気ばね以外にも国鉄で初めてのボルスタアンカの採用、台車枠の板厚6mmとした自動車用フレーム鋼板使用・中空軸車軸など軽量化の試みがなされた。ただし、後に板厚は9mm、車軸も中実軸に変更されている。また、TR58付随台車に国鉄初めてのディスクブレーキを採用し高速からのブレーキ性能を高めている。(鉄道車両と技術 N0.124 2006)