国鉄の電車用に1956年DT20形台車が登場し、鋼板プレス成形一体溶接構造台車枠を採用しているが、これをベースに数々の改良を加え、さらに中空軸平行カルダン駆動方式を採用した、国鉄通勤近郊電車用DT21形台車が完成した。数々の改善のひとつとして、心皿高さをさらに下げ車軸高さ付近として前後動の改善を図っている。またブレーキも台車シリンダー方式としている。(鉄道車両と技術 N0.122 2006)
生産技術
国鉄は、このDT21形のコイルばね台車を1980年代半ばまで通勤・近郊車向けの標準台車として広く使用された。
台車枠は端ばりを廃止し、側ばり、横ばりは鋼板プレス成形品を箱型形状に溶接で組立てられたのち、H形の台車枠形状に溶接組立されている。上揺レマクラ、下揺レマクラも鋼板を溶接して製作されている。