1948年製のTR39形を元に改良されて完成したTR39A形台車は、一体鋳鋼台車枠とコイルばねとオイルダンパ、防振ゴムを用いたばね系を持ち、乗り心地の改善が図られている。
さらに改良したのがDT17(1952年製)で、まくらばねは、揺れまくらつりを側ばりから台車の外側に吊り下げられる「外釣り方式」で可能な限り踏ん張りを大きくしている。(鉄道車両と技術 N0.122 2006)
生産技術
まくらばねはコイルばね+オイルダンパの構成であり、101系のDT21系台車に繋がる構造が完成した。また、電車で初めて一体圧延車輪を採用した。(鉄道車両と技術 N0.122 2006)
記事
台車形式TRは、1949年10月の改正で電動台車はDTと改称した。
TR38Aは1950年製であり、完成したときには、改称名のDT16になっていることになる。