1968

発電抵抗ブレーキ併用電気指令式ブレーキ装置が営業運転車両として初めて採用

大阪市交通局7000・8000形

記事番号C330

発電抵抗ブレーキ併用電気指令式(デジタル指令)ブレーキ装置(多段式中継弁/締切電磁弁方式)が初めて大阪市交通局7000・8000形で初めて営業運転を始める。

時代背景

1970年に開催された万国博覧会用の大阪市交通局30系電車の母体となった。

記事

電気指令のブレーキ指令を電磁弁で空気圧力に変換して多段式中継弁にで7段階の常用ブレーキと1段の非常ブレーキが作用する。また、発電抵抗ブレーキが作用している時は、締切電磁弁が作動して空気ブレーキをゼロとし、、発電抵抗ブレーキが失効すると空気ブレーキが立ちがる。
 本装置は、常用ブレーキ指令及び非常ブレーキ指令が電気指令で、従来の電磁直通ブレーキ装置の空気圧による常用ブレーキ指令及び非常ブレーキ指令より、更に優れたブレーキ応答性や同期性となった。また、指令系を電気指令としたために運転台周りの空制弁の撤去、車両引通管の減少(元空気管のみ)、各車の使用弁類も大幅に削減して機器の小型化、車両の軽量化や保守軽減に繋がった。

  • 大阪市交通局7000,8000系
    出所 (社)日本鉄道車輌工業会

  • 発電抵抗ブレーキ併用電気指令式(デジタル指令)ブレーキ装置ツナギ図
    出所 (社)日本鉄道車輌工業会