発電抵抗ブレーキ併用電気指令式(デジタル指令)ブレーキ装置(多段式中継弁/締切電磁弁方式)が初めて大阪市交通局7000・8000形で初めて営業運転を始める。
時代背景
1970年に開催された万国博覧会用の大阪市交通局30系電車の母体となった。
記事
電気指令のブレーキ指令を電磁弁で空気圧力に変換して多段式中継弁にで7段階の常用ブレーキと1段の非常ブレーキが作用する。また、発電抵抗ブレーキが作用している時は、締切電磁弁が作動して空気ブレーキをゼロとし、、発電抵抗ブレーキが失効すると空気ブレーキが立ちがる。
本装置は、常用ブレーキ指令及び非常ブレーキ指令が電気指令で、従来の電磁直通ブレーキ装置の空気圧による常用ブレーキ指令及び非常ブレーキ指令より、更に優れたブレーキ応答性や同期性となった。また、指令系を電気指令としたために運転台周りの空制弁の撤去、車両引通管の減少(元空気管のみ)、各車の使用弁類も大幅に削減して機器の小型化、車両の軽量化や保守軽減に繋がった。