1947

AE形電磁自動ブレーキ装置が国鉄の営業運転車両として採用

国電63形

記事番号C200

同期性を向上させるために各車に電磁弁を搭載して各車ごとでブレーキ管の減圧及び増圧を行なうAE形電磁自動ブレーキ装置(AE形:A動作弁、Electric)が採用された。(日本国有鉄道百年史)

時代背景

63形国電は、愛称「食パン電車」と呼ばれ戦後輸送に大きな役割を果たした。

記事

従来の自動ブレーキ装置では、先頭車のブレーキ弁でブレーキ管を減圧、増圧する方式であったため、後方車両への指令伝播が遅れてブレーキの同期性及び弛めに時間がかかるなどの問題があった。
 本ブレーキ装置は、先頭車のブレーキ弁の電気接点を設けて各車搭載したブレーキ電磁弁と弛め電磁弁をON,OFFすることによってブレーキ管の減圧、増圧を同期的行いブレーキや弛めの同期性を向上させた。

  • 国電モハ63形
    出所 「写真で見る電車の70年 日本の電車」(鉄道図書刊行会)

  • AE形電磁自動ブレーキ装置ツナギ図
    出所 (株)ナブコ  研究開発ニュース83号